いっぱい勉強して良い大学に入れても、社会で力を発揮できなければ、やっぱり生きにくさを感じるかもしれません。仕事と勉強は違います。
生きる力と言われてる非認知能力は親がしっかり育てることができるんです。
この記事を最後までと読めば、出来ない事が多い子どもでも視点を変えるだけでこんなにすごい子なんだ…と新発見が必ずあります。
- 子どもに生きる力をつけたい
- 子育てに悩んでいる
- 子どもの事が不安
認知スキルと非認知スキルはどう違う?
認知的スキル(IQ)は知識、計算力や思考能力などの学力でいわゆる頭が良いといわれることです。
非認知スキルは物事に対する考え方、取り組む姿勢、積極性や忍耐力、計画性などの自分をコントロールできる力で誘惑に負けず目標を達成できる力です。分かりやすく言うと、表面的に数値で表せない能力のことです。これは仕事をする上で最も必要な能力です
勉強が出来ても仕事が出来ない…これは、非認知スキルが低いからです。
この非認知能力は幼少期から家庭で訓練する必要があります。
では、詳しくご説明しましょう。
自分の感情を管理する能力
これには、自尊心が大切と言われています。自尊心は自分が価値があると思えるかということで、自尊心が低いとネガティブ思考になり、失敗からの立て直しが出来にくくなります。気持ちの切り替えができないということです。
子育てで大事なことは、失敗を責めてはいけないということです。失敗したら責めずに解決策を考えればいいのです。
実行機能
これは、欲求を抑えること、そして行動や思考をコントロールできることです。
目標を達成するために、行動や思考、気持ちを調整する脳機能のことです。
分かりやすくいうと、課題を段取り良くこなす能力です。
- 目の前の状況を把握して認知する能力
- 順序立てて考えをまとめる力
- 衝動的に行動せずにしっかと考えれる力
- 現在の状況と過去の記憶を照らし合わせて判断する力
- 実行する前に順序立てる力
なんか難しそうですが、意外とふつーに無意識にしていることです。
有名なマショマロテスト
1972年にスタンフォード大学で行われた実験です。子どもをひとりにして目の前にマショマロを置き、15分我慢するように言います。我慢をすればもうひとつマシュマロがもらえます。でも食べてしまえば2つ目はもらえません。これは、より大きい収穫のために先を見据えて、今の行動を抑える能力の実験です。半数ができて半数が目の前のマショマロを食べてしまいました。マショマロを食べなかった子どもは、目をそらしたり後ろを向いたりとマショマロから注意を逸らそうとする傾向があったそうです。この当時子どもの平均年齢は4歳半です。16年後にこの実験に参加した子どもの結果はマショマロを食べた子どもに対してマショマロを食べなかった子どもの方が優秀と評価されているそうです。
この後も、この子どもたちの人生を追いかけて検証しているみたいですが、色々と賛否はあるみたいですね。
目標のために欲求や行動を押さえる力
これは、脳でいうと前頭葉です。
感情に大きく関わる所です。ここでは、アクセル(欲求、行動)ブレーキ(抑える)がうまく働いてるようです。目標に向けての段取りや、トラブルにも臨機応変に動けることです。
実行機能が低くなると、依存症や犯罪に関わる可能性もあります。これは、短絡的、感情的、主観的な判断(自己中心的)、行動をしやすくなるからです。
前頭葉は育つのか?
成長はします。それには、まず家庭が安心できる場所であることです。
- 生活習慣
- 夫婦円満
- 睡眠
- メディア(スマホ、テレビ)の
付き合い方 - 整理整頓
- 適度な運動
- 好奇心(楽しいと思えること)
上記の内容で最も必要であるワーキングメモリーを向上させることができると言われています。では、ワーキングメモリーのご説明をします。
ワーキングメモリ
「記憶と選択」です。
自分の知識を使い、何が出来るかを考えれる…モチベーション、ポジティブ思考も維持するために活動しています。いわゆる自分の引き出しをたくさん持ち、それを使いこなせる力です。子どもが自分で目標を決め、目標達成のために行動して、自分の欲求を抑える力。問題解決のために考えれる力になります。
そして、親は子どもに寄り添い、助けを求めてきてから助けてあげてください。
失敗も子どもの大事な経験値になります。
いやな思いつらい思いをしての経験になり、そこを解決してからの成功体験です。
素晴らしい経験になるはずです。