子育てで一番難しいと思われるのは、‘叱る`ことです。
叱り方も子どもの目を見てとか、感情的にならずにとか、人格を否定しないようにとか一応考えてみます。アンガーマネジメントとかやっている人もいるかもしれません。
現在長男21歳、次男18歳、彼らには色々工夫して叱ってきたつもりです。
そして現在長女は12歳です。この子は全く叱らなかったんです…というか叱ることがなかったというのが本音です。さて、彼女はどんな子に育ったでしょうか…そして、長男、次男との違いはあるのでしょうか?
この記事を読めば、叱ることがこんなに子どもに影響が出ることに驚かれると思います。頭で理解して実態を知ると納得して頂けると思います。叱ってしまった子どもへの影響力を考えるきっかけになるはずです。親が我慢するのではありません。親が考え方を変えるだけでです。そうすれば親も楽になれます。
- 子どもが何度も注意してもやめない
- ついつい感情的になってしまう
- 子育てに疲れた
好きなところからどうぞ
親は子どもの失敗を怖がっちゃダメ!
なぜ、叱ってしまうのでしょうか?そのままでいると、大変なことになるよ…損をするよ…
あなたが傷つくことになるよ…という思いを伝えている事が叱る?ということでしょうか?
でも、そもそも子どもには、失敗をし成長してもらった方がいいと思いませんか。多少、傷ついてもらった方がいいはずです。人生、思い通りにならない事も有ります。言葉では伝わりません。それなら身体で覚えてもらうしかありません。頭で分かっていてもやってしまうことはありませんか。いや、傷つかないと分からないかもしれません。これくらいなら大丈夫かも?と悪魔のささやきに負ける可能性もあります。しかも大人になって失敗してしまうと修復に時間がかかります。信用を無くす可能性も…。それなら、子どものうちに身体で分かってもらい、傷ついてもらったほうがいいんです。だって子どもの失敗は生死をおびやかすようなことではないはず…だったら早めにに失敗を経験してもらった方が傷は浅くて済みます。そう、失敗を実体験で経験してもらいましょう。子どものためにです。
考え方を変えてみて
淡々と叱るのはとても難しいことです。たぶん、親は怒ることを我慢して感情を抑えて叱っているはず…でも、何度も同じことをされたら子どもに感情的にならずに伝えることはとても難しい事です。口調は淡々でも人格を否定するようなことを言ってしまうかもしれない…声のトーンは低めでも子どもを傷つけているかもしれない…しかも子どもに言ったことを無しにはできません。子どもも忘れないでしょう。
親も人間です。理性を抑えられない時もあります。我慢はストレスになります。体にもよくありません。
子どもとあなたとの年齢差はいくつですか。20?それとも30くらい?子どもという定義を考えてみてください。知らない事が多いし、出来ない事があって当たり前です。誘惑に負けるのも当たり前です。
生きてきた人生があなたと比べてめちゃくちゃ短いんです。だから出来なくて当然、失敗して当然です。
精神面で親が大人になる
長女は41歳で出産し、3番目の子どもということもあり私にとって娘は癒しでしかありませんでした。長男、次男は必死で子育てをしましたが、娘は違いました。私は精神的にも成長しており、包容力を持って娘と接することが出来ました。と、いうよりしっかり大人になっていたという方が分かりやすいでしょうか。なので叱ることがなかったんです。しっかり、子どもというものを理解していました。子どもは親の思い通りにはならない、そんなことは2人を育てると分かってきます。それより、この子はどんな子なんだろう…どんなことに興味を持ち、どんな人間になるんだろう…という気持ちだったので子どものやらかしも「面白い」と思えるようになり、叱ることがありませんでした。もちろん、色んなことをやらかしいてくれました。
ゲームで課金
小4だったと思います。連絡の手段の便利さから携帯を持たせていました。
もちろん、ゲームにはまり女の子の着せ替えのゲームを楽しんでいました。
服を選んで着せる…色んなシーンで服を選び、コーディネートを考えるゲームでした。私にもちょくちょく聞いてきました。こうゆうシーンではこの服がいいよとか、このスカートにはこれが合うとか…そう、これが課金でした。私も気付かず3ヶ月ほどしていたと思います。一か月六千円ほど使っていました。
これは、私がしっかり把握できてなかったので「これ、課金やったわ」と。
娘も「えっ…?!」とびっくりしてましたが、「お母さんが分からんかってんからあなたが分かるわけないわ」で終わり。何も怒る必要がありません。
オンラインゲーム
これは、私たちの子どもの時にはなかったのでふつーにすごいな…と。これが良いことなのか悪いことなのかも私自身分かっていませんでした。
あるとき、ゲームの中で知り合った子たちとオンラインゲームを始めました。北海道の子や関東の子など数人で携帯のラインでつながりながら、ゲームをしていました。色んな地域のしゃべり方が聞こえてきます。
でも、ある日、「めっちゃゲームしようとラインがくるねん」と私にSOS。少し、困っている様子でした。個人情報など伝えてない事を確認し、「大丈夫、ラインをブロックしよう」と言い、「どんな子か分からないっていうのは、やっぱり怖いな。年齢ももしかしたら上かも知れへんしな。そんなにゲームばっかりできる状況もすごいな、お母さん何も言わへんのかな?」など2人で話をし、友達もしっかり選んだ方がいいかもな…という結論になりました。これも実際、怖い思いをしないと分かりません。
夜ふかし
もうすぐ中学生になります。私は朝が早いので夜10時には寝てしまいます。娘には10時半には寝るように毎回、伝えてますが、平日に12時過ぎに寝ることもあります。私がトイレに起きると携帯を触っていることがあります。そんな日の翌朝はなかなか起きない…「あれ、また昨日、遅かったん?」と言い、「起きて、起きて」やさしく繰り返す。ここで、私が怒ってしまうと、娘もすねて朝ごはんも食べなかったりするし、どちらも気分が悪くなります。
それでは、どちらも得はしない。食べやすい朝ごはんを用意して、「今日は早く寝てよ」と伝えるだけです。何回も同じことを繰り返していますが、いいんです。それが子どもです。
昨日のことは忘れて、とにかく笑顔で送り出すことを1番にし、毎日、毎日「起きて、起きて」とやさしく繰り返します。
そんな感じで小学校は過ごしていましたが、中学生になったら娘は「やっぱり、10時半に寝んときついな」と言ってくれました。そう、夜は早く寝ないと翌朝がつらいということを分ってもらえたようです。
夏休みの宿題が出来てなかった
小5の夏休みだったと思います。私は仕事に行きますが、コロナ禍ということもあり、娘はゲームにYouTube見たりとなかなか楽しそうな夏休みを過ごしていました。
夏休み後半になり、「あと、〇日で夏休みが終わるで」と毎日、言い続けていましたが、やっぱり、宿題ができてない…。夏休み終了日、明らかに娘があせっています。ちょうど、ちびまる子ちゃんも夏休みの宿題に追われていました。同じように娘も頑張っていましたが「うわぁーまる子、宿題終わったで!」これで、また焦り、当日は朝5時起きで宿題にとりかかっていました。だんだんイライラしている様子。可愛い顔がムスっとした顔になってきます。「今日、休む?」と聞くと、可愛い顔に戻り「お母さん、ありがとう!」と。別に、宿題くらい出来てなくてもいいんです。たいしたことではありません。
次の年、小6の夏休みはしっかりと宿題は終わらせていました。もちろん、しっかりと褒めて「すごい、去年より成長したやん!」と
友だちとのトラブル
これは、娘にはあまりありませんでしたが、長男、次男には何度かありました。
お友達を傷つけてしまったら、親と一緒に謝ったらいいんです。しっかりと親が頭を下げる姿を見せるだけでいいんです。そこで、「もうしたらあかんで」なんて一言はいりません。親を呼び出す前に学校の先生にさんざん怒られいるはずです。
親がしないといけないのは、ごはんを子どもの大好物な物にするとか、子どもの気持ちを切り替えることに専念してください。何回繰り返しても大丈夫です。
親に相談してくれるようになった
私があまり怒らないので子どもたちは、まず、ふつーにしゃべってきてくれます。学校でのこと、友だちのこと、彼女のこと、職場の変わった人のこと。
友だちとのやりとりで嫌だったこと、嬉しかったこと、友だちにしてあげたこと、そんな会話のなかで何となく子どもたちの人柄も垣間見えることもあり、子どもの成長が確認でき、子どもの考え方も理解できます。もちろん、アドバイスもできます。
やらないといけない事は、子どももしっかりと分かっています。学校でも散々、先生に言われているはずなので…。
親は勉強以外の人生の必要なことをしっかり伝えることだけでもいいと思います。
上の子と下の子の違いはこんなところ
圧倒的に自己肯定感の違いでしょうか?これは、小さい頃から違いました。そして、色んなシーンで子どもの態度で親の私には違いが確信できます。
幼稚園の時も、娘はお友達とおもちゃのとり合いをしたら、必ずお友達にゆずっていたそうです。泣き叫ぶこともなかったんです。先生にいつもほめられていました。たぶん、精神が安定していたのだと思います。
兄二人と比べても、困った行動というのはなかったように思います。長男、次男は小学の低学年の時は、友だちとのトラブル、授業中のおしゃべりがあり懇談のときはいつもヒヤヒヤしていました。でも、娘にはそんなことはありませんでした。先生にも落ち着いてると言われたことも何度もあります。やっぱりこれは、確実に育て方だと思います。娘の性格は本当に穏かです。
何かやらかして自分をアピールするようなことはありませんでした。
やはり子どもは環境で大きく変わってしまうということです。
環境というのは親の接し方ということです。
子どもの人格を認めることを大事にし、子どもにトラウマを植え付けてはいけません。
怒らないと調子に乗るということなどは、絶対ありません。最初は色々と親を試す困った行動があるかもしれませんが、そこは、親の試練です。子どもを信じてみてください。